これは今から遡ること35年前の話だ。

ハゲマルは結婚というものに理想があったのだ。

26歳で付き合い27歳の誕生日に結婚する

という野望だった。果たして出来るのか？

わからないから当たると有名な占い師に

占ってもらった。友人らと映画帰りのこと

だった。占い料は5000円と高かった。

これでも高校生料金であったのだ。

理想に限らず早く結婚したかった当時の

ハゲマルは開口一番いつ結婚できますか？

と聞いた。28歳の時にあった人だと

結婚できると言われたハゲマルだったが

もっと早くはならないのか聞いてみた。

23歳の時に相性のいい人がいるのだが

貴方が気づかない可能性があり

消滅しますと言われる。確かにそのような人がいたのは確かだった。

10年が経ち1996年となった。

いつの間にか27歳の誕生日は無事過ぎ

独身のままだった。翌年見合いをすることに

しかしながら、最後の最後に振られ

唖然としていた。あの野郎5000円も

払わせて嘘じゃないか。自暴自棄になり

毎日、酒をあおっていたのだ。

助けられたのは当時流行っていたgrayのHow everという

曲だった。何度も聞くうちに何故か落ち着き正気を取り戻していった。

ハゲマルにとっての人生最大の名曲であるのだ。

翌年、今の妻と出会い2年後結婚した。

確かに妻とあったのは誕生日をむかえていないので28歳！当たっていたのだ。

いやはや、アイツはハゲマルの結婚を

当てたスゲー奴だったのだ。

5000円の価値はあったみたいだ。

ハゲマルでした。