ハゲマルのブログ

社内底辺50歳の奮闘日記

廃止されていく昔からの手当

日本の企業の良いところは終身雇用にしっかりした福利厚生がある事だ。


しかしながら、アメリカの企業の


能力主義が採用され、その原資として


終身雇用や福利厚生の費用を再分配し


職能給に組み替えたり、良い大学から能力が高い人物を


採用できるように人事に活用し出した


企業は多い。そもそも、日本では


人事考課が不透明な企業も多く


能力主義とはいえない場合が多いと言われています。イエスマン主義とも言われています。


かたわら、人件費の削減として


年齢給の項目を失くした企業は


多い。終身雇用がまだあった平成15年までは20代30代40代50代と世代別に


給与を上げる年齢給を採用していた企業が


多かった。昔はある程度働いていくと若手との差をつけ社員を長く勤務することに活用していたのだ。10000~30000円程度が10年ごとに


上がるので最低ラインの給与は確保


出来た。時代は終身雇用から能力主義に


変わり、撤廃し入社時から退職まで


変わらない給与となった。さらに


10年20年30年40年勤続ごとに与えられる


表彰制度や優秀成績者に与えられる


金一封やら毎月フル勤務で与えられる


皆勤手当などもなくなりつつある。


2020年4月より同一労働同一賃金が


入ることによりわが社のように


住宅手当をカットし、派遣社員の給与を


上げずに正社員の福利厚生を下げる


企業も増えた。さらには社員の借り上げ社宅などもなくし、ついにきたのは


家族手当の撤廃とある。


独身者と既婚者との差をなくし


さらには能力給のみにして馬車馬のように


働かせることが望みなのか?


これは実際にあった給与明細だ。


1986年大卒入社社員の2003年の給与だ。


40代の年齢給は20代より32000円アップ


1997年大卒入社社員の2015年の給与


年齢給項目はなくなり入社時から同じ金額


手当は共に家族手当が20000円


住宅手当が20000円とあった。


さらに2003年大卒入社の2021年の給与


既に住宅手当はなく能力給が10000円アップと実質給与は半減していた。1986年入社では


これら手当は169000円あったのが


1997年入社では137000円、2003年入社ではついに127000円と下がっていた。


能力給での改修は課長以上が大半だからだ。これからこのような企業は増えるだろう。


経営者のご都合主義に振り回されるのは


いかがと思う今宵のハゲマルでした。